PCの仕様に「メモリ16GB、SSD512GB」と並んでいると、どちらもデータを入れる場所に見えます。でも、この2つの容量は足し合わせて考えるものではありません。

メモリは、いま動いているアプリが使う作業用の領域。SSDは、ファイルやアプリを保存しておくストレージです。

RAM / メモリ作業中のデータ

アプリが動く間に使う
一時的な領域

SSD / ストレージ保存するデータ

ファイル・アプリ・OSを
保管する領域

この図は役割の比較です。容量や速さの比率を表していません。

メモリを増やすと、何に役立つ?

メモリが不足しているPCでは、複数のアプリを同時に使う作業が重くなることがあります。この場合は、メモリ容量を増やすことが改善につながる可能性があります。

ただし、写真や動画を保存できる量が増えるわけではありません。すでにメモリが足りている作業なら、増設しても大きく変わらない場合があります。一般的なRAMは電源が切れると内容を保持できないため、残したい作業はファイルとして保存します。

SSDの容量を増やすと、何に役立つ?

写真・動画・アプリなどを保存する場所に余裕ができます。SSDは、電源を切ったあとも保存したデータを保持するための部品です。

ここで分けたいのは、「容量が大きい」と「読み書きが速い」は別の項目ということ。容量だけを見て、アプリの動作がどのくらい速くなるかは判断できません。

困っていることから、確認する

増設を決める前の確認ポイント
困っていることまず見るところ
写真や動画を保存する場所が足りないストレージの空き容量と、何が場所を使っているか
アプリをいくつも開くと重いその作業中のメモリ使用量。CPUやディスクの使用状況も確認
いつも動作が遅いメモリだけに原因を決めず、どの場面で何が起きるかを整理

Windowsで、いまの状態を見てみる

  1. メモリ使用量を見る:スタートボタンを右クリックして「タスク マネージャー」を開き、「パフォーマンス」からメモリの使用状況を確認します。いつもの作業をしているときの表示を見ると、何もしていないときとの違いを確かめられます。
  2. 保存場所を見る:「設定」→「システム」→「ストレージ」を開き、空き容量や使用量の内訳を確認します。

使用率の高さだけで増設を決めず、困っている症状と合わせて見てください。買い替え・増設を考える場合は、メーカーの仕様で対応規格や交換の可否も確認します。部品を交換できない機種もあります。

まずは、2つの数字を分けて読む

「メモリ16GB、SSD512GB」なら、作業用が16GB、保存用が512GB。このように役割を付けて読めると、仕様表を見たときの混乱がひとつ減ります。

必要な容量は、使うアプリと作業内容によって変わります。先に「何をしたいか」「どこで困るか」を言葉にしてから、数字を比べてみましょう。

参考にした資料

本記事は部品の役割を説明するための新規記事です。性能を実測したレビューではありません。画面の表記はWindowsのバージョンで異なる場合があります。